婚活では、ときどき起こります。
本人は怒っているつもりなんてない。
むしろ「頑張ろう」としている。
なのにお相手からは、
「何か怒っているのでしょうか…」
「私、何か悪いことをしましたか?」
そんなふうに受け取られてしまう。
まさにそんな交際終了がありました。
婚活歴2年。48歳男性の交際
婚活歴2年の48歳男性会員。
お相手の女性とは、
京都と神戸という距離感で交際をしていました。
関係は順調に見えていました。
けれど、交際に入ってから、彼はずっと悩みを抱えていました。

彼が抱えていた「3つの悩み」
交際中、男性会員がずっと感じていたのは次の3点です。
- 自分に会ってくれるなら、頑張らないと…という思い
- いつも自分ばかりが京都まで行く現実に疲れている
- 次に会う日程が、前々日くらいでないと決まらないことへの不信感
これは「わがまま」ではありません。
交際を続ける中で、じわじわ心を削るものです。
そして彼は、
この悩みを抱えたまま、交際を続けていました。
堂々巡りになる悩みは、心を静かにすり減らす
彼はずっと、この悩みを
「こうするべきかな…」
「でも言ったら嫌われるかな…」
「いや、自分が我慢すれば…」
というふうに、
堂々巡りのように考えながら交際を続けていたようです。
大きな喧嘩があったわけでもない。
修羅場が起きたわけでもない。
でも、心の中ではずっと摩耗が続いている。
これが一番しんどい形です。
頑張っているのに、なぜか関係が苦しくなる。
その背景にあるのは「温度差」や「気持ちのズレ」かもしれません。
「頑張っているのに、なぜか関係が苦しくなる」
そんな時は、温度差が原因になっていることがあります。
我慢は、言葉より先に「表情」に出る
本人は頑張っているつもりです。
嫌われたくない。
せっかく出会えたのだから、うまくいかせたい。
だから…
「自分さえ頑張れば」
「自分が動けば」
そうやって飲み込んでいく。
すると何が起きるか。
言葉には出していないのに、表情に出るんです。
知らず知らずのうちに顔が固くなる。
笑顔が減る。
声が短くなる。
そしてお相手は、こう感じ始めます。
「私、何かしましたか?」
「怒ってますか?」
「機嫌が悪いように見える…」
“不満を言わない優しさ”が、誤解を生む
今回も、先方カウンセラーに
「何か怒っているのでしょうか」
「自分が何か悪いことをしてしまったのか」
という相談が入る状況になりました。
男性会員は、その報告を聞いた瞬間こう言いました。
「え…そんな顔になっていましたか?」
「僕、全然気づいていませんでした」
自分の顔は、自分では見えません。
でも婚活では、
“顔つき”が相手へのメッセージになってしまうことがあります。
面談でたどり着いたのは「交際終了」という選択
そして彼は、私との面談の中で整理を進めました。
気持ちを言語化し、
何に疲れているのかを一つずつ確認していく。
その結果、彼がたどり着いた結論は
交際終了という選択でした。
交際終了を決めた後に、罪悪感や迷いが残る方も少なくありません。
交際終了でしんどいと感じた時に読んでほしいコラム
交際終了を決めた瞬間、表情と声が明るくなった
ここが、とても印象的でした。
交際終了を決めたとたんに、
彼の表情も、声も、妙に明るくなっていたのです。
「ホッとした」
それが、一番近い感覚だったと思います。
つまりそれだけ、
彼は無理をしていたということです
優しくて合わせる男性ほど、気づかないまま苦しくなる
得てして、
優しくて、
なんでもお相手に合わせてしまう男性は、
こうしたフラストレーションを
抱えやすい傾向があります。
彼も、私と話すまでは
「自分がこんなストレスを抱えている」
という自覚がなかったようでした。
それが一番怖いところです。
もし一人で婚活をしていたら、離脱していたかもしれない
おそらく一人で婚活をしていたら、
「なんか疲れた」
「もう婚活いいや」
と、理由がはっきりしないまま
婚活離脱してしまっていた可能性もあります。
でも本当は、
婚活が向いていなかったわけではなく、
交際の進め方や、優先したいことの順位が合わなかった。
ただそれだけなのです。
ただそれだけなのです。
ここで付け加えるなら、この価値観の違いとは、
優先させたい価値観が違うということだったのでないかと見立てます。
そして次回、彼がお相手に望む希望として、
この最優先したい価値観を大事にサポートしていきたいと感じています。
仲人の役割は「答えを与えること」ではなく「本音に気づかせること」
今回の事例で、私自身もあらためて
仲人の役割の重大さ
を再認識しました。
結論をこちらが出すのではありません。
本人の中にある
「実はしんどかった」
「頑張る方向が違っていた」
「このままだと自分が壊れる」
そういう気持ちに
気づけるように整理する。
婚活は、人生の選択です。
一人で抱えるには、あまりにも大きい。
だからこそ、
婚活は「孤独な戦い」にしないほうが良い。
私はそう思っています。
もし今、婚活が苦しくなっているなら。
一人で抱えず、いったん状況を整理しに来てください。
“やめる/続ける”の結論は、整理してからでも遅くありません。
実際に今回の会員さまも、こうおっしゃいました。
「一度、頭の中を整理したいので、事務所に行ってよいですか?」



