兵庫県神戸市三ノ宮(三宮)の結婚相談所マリッジマネジメントセンター 仲人自念(じねん)です。
婚活を進めていく中で、多くの方が感じる悩みの一つに「自分の想いをどう伝えたら良いか分からない」というものがあります。特に、交際が始まっても「相手が何を考えているのか分からない」と感じたり、「毎回食事をするだけで進展がない」といった不安を抱える方が少なくありません。
なぜそのような状況が生まれるのでしょうか。それは、自分の想いを伝えることができていないからです。婚活では、相手に対して「なぜあなたを誘い、同じ時間を共有しているのか」をしっかりと伝えることが大切です。しかし、いざ言葉にしようとすると、「どう伝えればいいのか分からない」「変に思われたらどうしよう」といった不安が先立ち、結果として気持ちを押し殺してしまう方が多いのです。
私自身、キャリアコンサルタントとして円滑なコミュニケーションをテーマにセミナーを行ってきた経験から、効果的な自己表現のコツをお伝えしたいと思います。大切なのは、言葉だけでなく、態度や仕草を含めたトータルな自己表現です。以下のポイントを意識してみましょう。

1.無理に言葉にしなくても、気持ちは伝わる
言葉で伝えようとすると、つい緊張してしまうこともありますよね。そんな時は、相手の話にしっかり頷いたり、笑顔を向けたり、共感の気持ちを態度で示してみましょう。自然体でいることで、「一緒にいて心地いい」と感じてもらえることが多いです。
2.感謝の気持ちはシンプルに伝える
デートの帰り際に「今日は本当に楽しかった、ありがとう」と一言伝えるだけで、相手は嬉しく感じるものです。特別な言葉じゃなくて大丈夫。素直な気持ちをシンプルに表現することが、二人の距離をぐっと近づけます。
3.気持ちを少しだけ具体的に伝えてみる
「一緒にいると安心できるな」「あなたと話すと元気が出るよ」といった、ちょっとした気持ちを具体的に伝えるのがポイントです。漠然とした言葉よりも、感じたままをそのまま伝えることで、より心に響きますよ。
4.勇気を持って、一歩踏み出してみる
「こんなこと言っていいのかな?」と不安になることもありますが、実は相手も同じように感じているかもしれません。思い切って自分の気持ちを少しだけ表現してみましょう。たとえぎこちなくても、その素直さが相手に伝われば、きっと嬉しく感じてくれるはずです。
◆実際のエピソードから学ぶ自己表現の大切さ◆
なかなか自分の気持ちを伝えるのが苦手だった女性がいました。彼は一生懸命に相手を知ろうと頑張っていたのですが、どうしても自分の想いを言葉にできず、デートの後には家でモヤモヤと悶々とした気持ちを抱えていたそうです。
交際が3か月ほど経った頃、思い切って「なんだかモヤモヤしている」と素直に伝えてみました。すると、相手の男性からは「全然気づかなくてごめんね!」と返ってきて、その瞬間に心がふっと軽くなったそうです。
それからは、モヤモヤした気持ちや悩んでいることを少しずつ伝えるように心がけた結果、二人で一緒に解決策を考えたり、悩みを共有できるようになりました。気づけば、相手がまるで空気のような自然な存在になり、お互いが心地よく過ごせる関係へと変わっていったのです。

まとめ
婚活は、人と人とが繋がっていくプロセスです。その中で自分の想いを伝える力は、とても重要なスキルと言えるでしょう。言葉だけでなく、態度や仕草を含めた自己表現を意識して、一歩ずつ進んでいきましょう。